SNS で見た曲線の塀や塗り仕上げの塀を、うちならどう使えるか。玄関まわり・庭・中庭・夜・仕上げ・お店の6つの場面で、M Art Wall を使ったアイデアを紹介します。絵はすべてデザインイメージです。
楽しい話の中にも、道路との境、配線の工事の資格、看板の許可のように法律や条例で決まっていることがあります。そこは条文で確かめます。
この記事の要点
・M Art Wall は、曲線や開口のある形、表札・インターフォン・宅配ボックス・照明の組み込み、塗り・石貼り・タイル・コンクリート調の仕上げに対応します(当社の仕様)
・都市計画区域と準都市計画区域では、家に附属する門や塀を、道路内に、または道路に突き出して造れません(建築基準法第44条第1項・第2条第1号・第41条の2。ただし書きの例外あり)
・家の電気から電源をとる照明の配線は、電気工事士に頼むのが当社の考えです。資格の要る作業と要らない範囲は、法律と政令・省令で決まっています(電気工事士法第3条第2項・第2条第3項)
・お店の名前を塀に出すなら、屋外広告物として条例の許可が要ることがあります(屋外広告物法第4条)
・この記事の絵はすべてデザインイメージで、実在の施工事例ではありません
M Art Wall の塀は、何が自由なのですか?
曲線や開口のある形にでき、設備の組み込みや仕上げを選べることです。M Art Wall は、発泡スチロールを芯材に用いたパネル工法の意匠塀で、特殊発泡パネル・特殊メッシュ・ベースコート・防水・仕上げ材の5層でできています(当社の仕様。この記事の M Art Wall の説明は以下同じ)。
重さは1㎡あたり約20〜25kgで、コンクリートブロック塀の約200〜250kgの約10分の1です。ブロック塀のような支えの張り出しが要らず、敷地条件によりますが、高さ3mまで対応します。形や開口、設備を入れる穴は工場で加工し、施工は各地の取扱店が行います。
場面 | アイデア(デザインイメージ) | 先に確かめること |
|---|---|---|
玄関まわり | 表札・インターフォン・宅配ボックス・照明を組み込む | 道路との境(建築基準法第44条) |
庭 | 曲線や開口で、緑をのぞかせる | 視線が隠れる高さ |
中庭 | 高さのある塀で囲む | 高さの法律の決まり |
夜 | 照明で面や縁を見せる | 家の電気から電源をとるなら配線は電気工事士に(当社の考え。資格は電気工事士法第3条) |
仕上げ | 塗り・石貼り・タイル・コンクリート調 | 色の決め方と景観の決まり |
お店・施設 | 立体文字・サイン・モニュメント | 屋外広告物の許可(屋外広告物法第4条・条例) |

玄関まわりは、どう一体にできますか?
表札・インターフォン・宅配ボックス・照明を塀に組み込んで、門まわりを1つの形にまとめられます。M Art Wall は、これらをパネルに組み込む設備一体加工に対応しています。表札と照明を並べて、門まわりの顔にするような形も考えられます(デザインイメージ)。
門まわりは道路に面するので、道路との境を先に確かめます。建築基準法第44条第1項は「建築物又は敷地を造成するための擁壁は、道路内に、又は道路に突き出して建築し、又は築造してはならない」とし、ただし書きで地盤面下に設ける建築物など4つの場合を除いています。家に附属する門や塀は同法の建築物に含まれ(第2条第1号)、ここでいう道路は同法第42条の道路で、この決まりは都市計画区域と準都市計画区域の中で適用されます(第41条の2)。
組み込む設備も含めて、道路の側へ出っ張らない形にしておくのが当社の考えです。前の道が狭い敷地はセットバックした敷地に塀は建てられる?も見てください。
庭の目隠しは、どうやわらかく作れますか?
曲線で囲んだり、窓のような開口から庭の緑をのぞかせたりする形があります(デザインイメージ)。M Art Wall は曲線や開口のある自由なデザインに対応します。まっすぐな面が続くよりやわらかい印象になる、というのが当社の考えです。
高さのある塀で三方を囲み、中庭のような場所にする案もあります(デザインイメージ)。敷地条件によりますが、高さは3mまで対応します。高さの法律の決まりは高さ3mの塀は建てられる? ブロック塀との違いで扱っています。
何mあれば視線が隠れるかは隣の家からの視線、塀は何mあれば隠れる?で、目隠しと防犯の兼ね合いは目隠し塀と防犯、見通しはどう確保する?で扱っています。
夜は、照明で塀をどう見せますか?
塀に照明を組み込み、面や縁を光で浮かび上がらせる見せ方があります(デザインイメージ)。M Art Wall は照明の一体加工に対応しています。光は塀の面に沿わせ、道路やお隣の窓へ向けないのが当社の考えです。
家の電気から電源をとる照明の配線は、電気工事士に頼むのが当社の考えです。電気工事士法第3条第2項は、第一種か第二種の電気工事士でなければ、一般用電気工作物等に係る電気工事の作業に従事してはならないとしています(保安上支障がないとして経済産業省令で定める作業を除く)。経済産業省は、一般用電気工作物等の例に「一般家庭、商店等の屋内配電設備」などを挙げています。
同法の中で資格の要らない範囲は、同法施行令第1条の「軽微な工事」(同法第2条第3項ただし書き)と、同法施行規則第2条第2項の「軽微な作業」として決まっています。たとえばコンセントなどの配線器具を取り付けて電線をつなぐ作業は、資格の要る側に入ります(同項第1号イが引く同条第1項第1号ホ。露出型の点滅器〈スイッチ〉や露出型のコンセントを取り換える作業は除く)。どの作業が軽微な工事や軽微な作業に当たるかを自分で決めず、資格を持つ人に確かめるのが当社の考えです。
仕上げで、雰囲気はどう変わりますか?
塗り・石貼り・タイル・コンクリート調から選べるので、同じ形の塀でも見え方を変えられます。家の雰囲気に合わせて仕上げを選ぶのが当社の考えです(デザインイメージ)。
塗り仕上げなら色も決めます。色の決め方と景観の決まりは塀の色はどう決める? 景観の決まりと色見本にまとめました。
お店や施設では、どう使えますか?
塀に立体文字やサイン、モニュメントを組み合わせて、入口の目印にする使い方があります(デザインイメージ)。M Art Wall の素材では、意匠塀だけでなく看板・立体文字・サイン・モニュメントも製作できます。
お店の名前を塀に出すなら、屋外広告物の決まりを確かめます。屋外広告物法は、常時または一定の期間続けて屋外で公衆に表示されるもので、看板や、建物その他の工作物等に表示されたものなどを屋外広告物としています(第2条第1項)。都道府県は、必要と認めるときは条例で、広告物の表示などを禁止したり(第3条)、知事の許可を要するとしたり(第4条)できます。目的として、第3条は良好な景観又は風致の維持と公衆への危害の防止を、第4条は良好な景観の形成、風致の維持、公衆への危害の防止を挙げています。どんな決まりがあるかは条例しだいなので、自治体の窓口に確かめます。
よくある質問
この記事の絵は、実際の施工例ですか?
いいえ。この記事の絵はすべてデザインイメージで、実在の施工事例ではありません。形や大きさ、設置できるかは、現地の寸法や条件を確かめてから決まります。
照明の工事に来た人の資格は、どう確かめますか?
電気工事士法第5条第2項により、電気工事士などは電気工事の作業(省令で定める軽微な作業を除く)に従事するとき、免状などを携帯していなければなりません。経済産業省のよくある質問も、免状の提示を求めることで確認できるとしています。
今あるブロック塀の上にも作れますか?
既存ブロックの上から施工できる場合があります。現地の条件で変わるので、ご相談ください。載せられるかを分ける条件は既存のブロック塀の上に載せられる? 判断の4条件にまとめています。
デザインの相談だけでもできますか?
できます。ご相談・設置可否・デザイン・仕様のご確認は無料で、ご相談だけでも歓迎しています。
まとめ
使う場面を決め、組み込む設備と仕上げを選び、道路との境・照明の配線・看板の許可を先に確かめる。この順で考えると相談がしやすい、というのが当社の整理です。
M Art Wall は意匠塀の製造・販売元で、施工は各地の取扱店が行います。まずご相談ください(ご相談は無料)。

