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隣の家からの視線、塀は何mあれば隠れる?

隣の家からの視線、塀は何mあれば隠れる?

庭でくつろいでいるときに、ふと隣の家の窓と目が合う。洗濯物を干していると、通りから見られている気がする。こうした居心地の悪さは、塀の高さで解決できることがあります。

ただ、やみくもに高くすればいいわけではありません。視線がどこから来るかで、必要な高さは大きく変わります。ここでは、その考え方を整理します。

この記事の要点

・正面からの視線なら1.8m前後で足りる(目の高さ1.5〜1.7m)
上からの視線は斜めに入るため、同じ高さでは届かない
・隣家が境界1m未満に窓を設けた場合、目隠しの義務は隣家側にある(民法235条)

人の目の高さはどのくらいですか?

立っているときで1.5〜1.7m、椅子に座って1.1〜1.2m、床に座って0.8〜0.9mが目安です。比べるのは身長ではなく目の高さです。

人の目の位置は、床や地面からおおよそ次のあたりにあります。

姿勢

目の高さの目安

立っている

1.5〜1.7m

椅子に座っている

1.1〜1.2m

縁側や床に座っている

0.8〜0.9m

塀の高さを考えるとき、比べるのは身長ではなく目の高さです。180cmの人でも、目は167cm前後にあります。

正面からの視線は何mで遮れますか?

1.8m前後で足ります。成人の目の高さが1.7m程度なので、それより高ければ立っている人からは中が見えません。ただし地面の高さが同じ場合に限ります。

通りを歩く人や、隣の敷地に立っている人からの視線は、ほぼ水平に飛んできます。この場合の計算は単純です。

相手の目の高さより塀が高ければ、遮れます。

成人の目の高さを1.7mとすると、1.8mの塀があれば、立っている人からは中が見えません。1.6mだと、背の高い人にはわずかに見えます。

一般的な住宅の目隠し塀が1.8m前後に落ち着くのは、この理由です。

正面からの視線は塀で止まる。上からの視線は斜めに入るので、同じ高さでは届かない。
正面からの視線は塀で止まる。上からの視線は斜めに入るので、同じ高さでは届かない。

ただしこれは、地面の高さが同じ場合に限ります。相手の立つ場所が高ければ、その差だけ塀も高くしなければなりません。敷地が道路より50cm低ければ、1.8mの塀でも実質1.3m分の効果しかありません。

隣家の2階からの視線は防げますか?

完全には防げません。上からの視線は斜めに入るため、塀のすぐ内側は隠れても離れるほど見えます。2階の窓は地面から4m弱にあることが多く、庭の中央まで隠すには2.2mでも足りないことがあります。

やっかいなのは、隣家の2階からの視線です。

上から見下ろす視線は、斜めに入ってきます。塀の上端をかすめて、その先の地面に届きます。つまり塀のすぐ内側は隠れますが、離れるほど見えてしまいます。

どれだけ隠れるかは、次の3つで決まります。

  • 相手の窓の高さ
  • 窓から塀までの距離
  • 塀の高さ

相手が近いほど、視線の角度は急になります。急な角度は塀で切りやすいので、実は隣家が近いほうが遮りやすいことがあります。逆に距離があると、視線は浅い角度で入ってきて、庭の奥まで届きます。

2階の窓の高さは、床が地面から3m前後、目の高さを足して4m弱と考えておくと見当がつきます。この高さから見下ろされて庭の中央まで隠したい場合、2.2mでは足りないことが珍しくありません。

庭全体を隠すべきですか?

隠したい場所を絞るほうが現実的です。高い塀は外からの視線を切ると同時に、内側の開放感も奪います。塀は全周を同じ高さにする必要はありません。

庭全体を完全に隠そうとすると、塀はどんどん高くなります。そして高い塀は、外からの視線を切ると同時に、内側の開放感も奪います。

現実的なのは、隠したい場所を絞ることです。

  • リビングの掃き出し窓の前だけ
  • 洗濯物を干す一角だけ
  • 浴室や脱衣室の窓の外だけ

この範囲だけを高くして、残りは低く抑える。そうすると、圧迫感を出さずに用が足ります。塀は全周を同じ高さにしなければならないものではありません。

隣の家に目隠しを求められますか?

条件によっては求められます。民法第235条は、境界線から1m未満に他人の宅地を見通せる窓や縁側を設ける者に目隠しの設置を義務づけています。義務は窓を設けた側にあります。

視線の話には、法律が関わる場面もあります。

民法第235条は、次のように定めています。

境界線から一メートル未満の距離において他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側(ベランダを含む。次項において同じ。)を設ける者は、目隠しを付けなければならない。

読みかえると、隣家が境界すれすれに窓を作った場合、目隠しを付ける義務は窓を設けた側にあります。塀を建てる前に、まず確認する価値のある条文です。

ただし、話し合いで角が立つこともあります。自分の敷地で解決できるなら、そのほうが早いという判断もあるでしょう。

必要な高さが2.2mを超えたらどうしますか?

ふつうのブロック塀では届かないので、工法を変えることになります。必要な面だけを高くして他は低く抑える、という設計も可能です。

上からの視線を遮るために2.2mを超える高さが必要だとわかったとき、ふつうのブロック塀ではその高さに届きません。仕様規定の上限がそこにあるためです。

M Art Wall は、発泡素材を芯材にした特殊発泡構造物です。重さがコンクリートとまったく違うので、ブロック塀では届かない高さの意匠塀をつくることができます。

必要な面だけを高くして、他は低く。そうした高さの切り替えも、意匠として自然に納めることができます。

よくある質問

目隠しの塀は何mあればよいですか?

正面からの視線を遮るだけなら1.8m前後で足ります。成人の目の高さが1.5〜1.7mなので、それより高ければ立っている人からは中が見えません。ただし上から見下ろされる場合は別で、2.2mでも足りないことがあります。

人の目の高さはどのくらいですか?

立っているときで1.5〜1.7m、椅子に座っているときで1.1〜1.2m、縁側や床に座っているときで0.8〜0.9mが目安です。比べるのは身長ではなく目の高さで、身長180cmの人でも目は167cm前後にあります。

隣家の2階からの視線は塀で防げますか?

完全には防げません。上からの視線は斜めに入るため、塀のすぐ内側は隠れても、離れるほど見えてしまいます。2階の窓は地面から4m弱にあることが多く、庭の中央まで隠すには2.2mでは足りないことがあります。

隣の家に目隠しを付けてもらうことはできますか?

民法第235条は、境界線から1m未満の距離に他人の宅地を見通せる窓や縁側を設ける者は目隠しを付けなければならない、と定めています。隣家が境界すれすれに窓を作った場合、義務は窓を設けた側にあります。

まとめ

目隠しの高さは、次の順で考えると迷いません。

  • 視線は正面から来るのか、上から来るのか
  • 相手の目の高さはどこか
  • 地面の高低差はあるか
  • 庭全体を隠すのか、一部でよいのか

正面からなら1.8m前後で足ります。上からなら、それでは届きません。

隣家の窓の位置と距離がわかる図面や、庭からの写真があれば、必要な高さを一緒に考えられます。設置できるか・どんな意匠にできるか、まずご相談ください。ご相談は無料です。

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